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Google -"Don't be Evil" 

前の記事から続く
"The Google Story"を読んで

1. 創業者の資質について-"Having a healthy disregard for the impossible"


2 優秀な人材を引き付ける哲学とイメージ戦略の効果- "Don't be Evil"

Googleがここまで発展するには、トップマネジメント3人の力に加え、優秀な人材を多数引きつけることができたことが勝因でしょう。同社が急成長しているとき、シリコン・バレーはバブル崩壊後で、優秀な人材をどんどん取ることができたこと、またマイクロソフトが法務省や競合からの訴訟に注意をそがれていたことなど、運も味方したと思います。

そして、マイクロソフトが"Darth Vador of software"(p.96)と言われるようになってしまったのに対し、Googleはその哲学"Don’t be Evil"、創業者二人の若さ、自由闊達な社風のイメージを押し出し、若い優秀な頭脳を引きつけます。実際、マイクロソフトから大量の頭脳流出が起こり、ひいてはマイクロソフトの中国のトップレベル技術者がGoogleに転職するに至って、マイクロソフトからの訴訟に発展します。問題のLee氏はweb siteに転職理由として
次のように記載したとあります。

QUOTE

"youth+ freedom + transparency + new model+ the general public’s benefit + belief in trust =The Miracle of Google"(p.275)。

UNQUOTE

すなわち、このイメージが(経済的対価に加え)Googleに頭脳を引き付けるものなのでしょう。でも個人的には"transparency"の点にやや疑問符がつくように思います。これは次の項で。



3 グーグルの負の部分

この本では、Googleの負の部分も描いています。

たとえば"Don’t be Evil"というモットーにしても、明確な基準がある訳ではなく、AdSenseで銃の広告掲載は拒否するのに、銃弾やサイレンサーの広告掲載は許容されているとか、広告への詐欺クリックへの対応がYahoo!にくらべて不芳であるとか(サーチエンジンからすると詐欺クリックを積極的に摘発するインセンティブはない)、といったことも書いてあります。こういう点が必ずしも"transparent"とは言えないように思います。

またGmailの商品発表にあたって、プライバシー保護の問題についてあまり慎重でないことも露呈してしまいました。Gmailはメール内容をコンピューターがスキャンして内容にあった広告を掲載するので、プライバシー保護の観点から規制論までに発展。私は、嫌な人はGmailを使わなければいいので規制論はおかしいと思いますが、コンピューターがスキャンしてデータ化するだけだからプライバシーの観点から懸念ない、とする同社の議論もどうかと思います。自分の過去検索も個人情報として同社の巨大な連結コンピューターのハードディスクにデータとして保管されていると思うと、その管理と利用については慎重にも慎重であってほしいと思います。

そしてこの本には、ユーザーとして最も興味がある、サーチ結果表示基準の中立性・透明性についてあまり議論がない。特定企業のWebサイトが突然表示されなくなった事件などのついての議論がほしかったです。サーチエンジンは民間企業ですから、ユーザーが不満であれば中期的には他に強力な競合が出てくるのでしょうが、これだけ世の中がGoogleに頼る現状ではやはり検索表示基準の透明性(transparency)がもう少しほしいところです。


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4. グーグルの今後-"To make the world a better place"

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