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"The Google Story" 

"The Google Story - Inside the Hottest Business, Media and Technology Success of Our Time"
著者
David A.Vise (Washington Postの記者、ピュリツァー賞受賞者)
Mark Malseed (Washington PostやBoston Heraldに寄稿)


"The Google Story"を読み終わりました。ITに興味ある人はもちろん、ない人も、老若男女あらゆる人にとって一読の価値があると思います。ややGoogle賛辞に傾いているきらいもありますが、Googleはそれだけエキサイティングな「事象」なのだと思います。

New York Timesは、Googleの本電子化プロジェクトをグーテンベルグの印刷機発明になぞらえましたが(本書p238)、そのプロジェクトに限らず、Googleはグーテンベルグに匹敵するインパクトを今後の人類の発展に与えるのではないか、というのが私の感想です。大げさ、とお思いでしょうが、ぜひ続きを読んで下さい。

私が面白いなと思った点は次の4点です、
1. 創業者の資質について-"Having a healthy disregard for the impossible"
2. 優秀な人材を引き付ける哲学とイメージ戦略の効果-"Don't be Evil"
3. グーグルの負の部分
4. グーグルの今後- "To make the world a better place"

1 創業者の資質について
Googleと言えば、スタンフォードのコンピューター・サイエンスの博士課程在学中の二人が創業したことは有名。と聞くと、二人のコンピューターおたくがちょっと優れたサーチエンジンを開発したのが、たまたま大当たりしたというイメージを持たれるかもしれませんが、この本を読むとそんなものではないことが分かります。

まずコンピューターについての知識は半端なものではありません。Larry Pageの方は、父がミシガン州立大学のコンピューター・サイエンスの教授で、時代的にもその分野の草分けの1人。母がやはりその分野で修士号を持つデータベース・コンサルタント。1978年には家にコンピューターがあり、小学生のときから大学生の兄のコンピューター課題を手伝っていたといいますから、同世代よりコンピューターに触れるのがはるかに早い。

Sergey Brinの家族はモスクワからの移民で、こちらも母はNASAの科学者、父はメリーランド大の数学教授(ちなみに、祖父も数学教授、曾祖母はシカゴ大で微生物学専攻)といいますから、筋金入りの科学者の家系です。

二人の共通点は、子供の頃(いろいろなことを体験させる)Montessori方式の学校に通っていたこと、そして家庭でも多様なテーマについて常に「議論」していたことです。二人がスタンフォードの博士課程で出会ったとき、会ったとたんに議論をはじめ、その後も常に科学から哲学まで議論をしていたというのはこういう家庭環境の影響があるのでしょう。本書を読むと「真の高等教育」の持つ底力に圧倒されます。
(蛇足ですが、二人がスタンフォードで学んだのは、Bill GatesがU$6milを寄付して建てた"Gates Building"でした。皮肉なものですね。)

また、この本は二人の対人スキルも評価しており、特にSergey Brinは"had a knack for deal-making"(p.211)とあります。AOL EuropeがYahoo!と広告配信の独占契約を結ぶと決めたとき、二人は即座に欧州に飛びAOL EuropeのトップPhilip Rowleyと直談判をして、逆に独占契約を勝ち取ります。Rowleyの言葉によると、
"I wanted to do business with these guys. If they hadn’t been there, this would never have happened."  (p.207)

二人は、単なるコンピューターおたくではなく、Googleの急成長は偶然の産物ではないと思わせるエピソードだと思います。

もちろん、彼らとて最初から経営者として成熟していた訳ではなく、Googleの発展にはCEOのEric Schmidtの貢献が大であることも書かれています。よくメディアなどで、創業者二人が経営は経営のプロに任せることを最初から心得ていたかのように書かれているものもありますが、この本によれば、初期に投資したprivate equityが何とか経営のプロを送り込もうと画策するも、二人の抵抗・先延ばし作戦にほとほと手を焼いたことが書かれています。結局二人はSchmidtを受け入れ、結果は皆が知っての通りです。

とにかく、このチームの、無謀とさえ思えることを目標にし、しかもそれをやり遂げてしまう技術力・プロジェクト推進力には目を見はるものがあります。そしてその精神は、彼らがイスラエルの高校生に対して語ったスピーチの言葉に象徴されると思います。

QUOTE

"There is a phrase I learned in college called, ‘Having a healthy disregard for the impossible’, that is a really good phrase. You should try to do things that most people would not." (p.11)

UNQUOTE


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2. 優秀な人材を引き付ける哲学とイメージ戦略の効果-"Don't be Evil"
3. グーグルの負の部分
4. グーグルの今後 -"To make the world a better place"


photo
The Google Story
David A. Vise Mark Malseed
Delacorte Pr 2005-11-15

by G-Tools , 2006/07/12





photo
Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター
デビッド ヴァイス マーク マルシード 田村 理香
イースト・プレス 2006-05-31

by G-Tools , 2006/07/12








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2. 優秀な人材を引き付ける哲学とイメージ戦略の効果-"Don't be Evil"
3. グーグルの負の部分
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