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プリデイン物語 

結局オーディオブックを全巻買ってしまった。

主人公の成長と、彼が最後にたどり着く深い人間性の描き方という意味では、ナルニア物語や指輪物語より優れていると思った。なおゲド戦記の前3巻もゲドの成長という点で匹敵する。
(ちなみにハリー・ポッターは、登場人物が大人も子供もあまりに浅薄かつ狭量で人間として成長しないので比較対象にならない)。

子供のときは、何よりアヌーブンの狩人や不死身が怖すぎて、ナルニアほど好きになれなかった。今読むと、この本の価値は暗黒の王アヌーブンのアローンとの戦いそのものよりも、タランの人間としての成長にあると感じた。

第1巻では、ヒーローや戦争にあこがれる無鉄砲な少年だったタランが、さまざまな経験を経てどんどん人間として深みを増していく描き方がすばらしい。

戦争の悲惨さを経験して、命の尊さと友情や仲間の価値を認識し、ガーギのような弱い者を愛情をもって受け容れ、何より真のヒーローは戦場にいるのではなく、農夫、牧夫、鍛冶職人、機織り職人、陶器職人など、日々の生業を精一杯紡いでいる名もなき多数の民衆であることを、自らの経験で学んでいく。そして最後の選択。

脇を固める登場人物もそれぞれに味わい深くすばらしい。ギデオン、ダルベン、コル、吟遊詩人フルーダ、ガーギ、そして第4巻で出てくる農夫、牧夫、アーロンをはじめとする職人たち。

人間の価値をどこに見出すかを考えさせる、大人も楽しめる名作ファンタジーです。


The Chronicles of Prydain Boxed Set
Lloyd Alexander
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タランと黒い魔法の釜 (児童図書館・文学の部屋 プリデイン物語 2)
ロイド・アリグザンダー 神宮 輝夫

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