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経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ 

経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ (講談社現代新書)
佐伯啓思
B009SM159G


自分のための備忘録:本書の内容からの抜粋

1. デフレの原因(p.23)
(1) 人口減少・高齢化
(2) バブルの崩壊による資産デフレ、逆資産効果、貸し渋り(金融現象の実体経済への波及)
(3) 市場競争のグローバル化による賃金・物価下方圧力

2.構造改革
・80年代の欧米の構造改革はインフレ対策
・デフレ(需要不足)の下での供給側の生産性向上は、潜在的供給力と需要のギャップを益々悪化させる。
・需要不足によるデフレ下での金融緩和は、単なる資産バブルや海外への資金流出をもたらすのみ
・労働・資本・土地などの生産要素は本来効率性より安定的な供給が重要であるにも拘わらず、効率性を追求し市場競争にゆだねた結果、「社会的土台」が崩壊(市場競争と社会的土台の2層構造モデル(ポランニー)を市場経済の均一構造モデルにしてしまった)

3. リーマン危機とユーロ危機の教訓
・「資本の自由な移動」「為替レートの安定」「金融政策の独立性」は並び立たない=グローバル化した経済と民主主義国家政治は両立しない
・「景気回復」「財政均衡」「金融の安定」は同時に成立しがたい=「景気悪化」「ソブリンリスク」「バブル」のすべてを同時に解決することはできない
・国家は単なる「財政国家」となり市場に従属することとなる。

4. 市場経済基本命題への問題提起 (p.102)
基本命題(1):経済主体は与えられた情報を使い合理的に行動する
基本命題(2):経済活動の目的は物的満足であり、貨幣は補助的手段でしかない
基本命題(3):人々の消費意欲は無限であり、経済の問題は稀少資源をできるだけ効率的に配分することである

<=>
(1) 不確実性の中で本質的に合理的行動というものは定義できない
(2) 貨幣自体が独自の価値をもち、貨幣そのものが欲望の対象となる
(3)欲望は相対的なものであり無限ではない。今日の巨大な生産力に消費が追いつかなければ、経済の問題は稀少性の処理ではなく、過剰性の処理の問題となる

5. 脱成長主義に向けて
・過剰資本と過剰生産=>バブルとデフレの同時進行
・グローバル化や自由競争のレベルを落とし国内経済の安定化政策を可能とすることが必要


関連リンク「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」

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