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スタープレックス 

ストーリー
探査宇宙船スタープレックス号の乗員は、地球人、イルカ、六本足のウォルダフード族、車輪やポンプやなどたくさんの部品(?)が統合された生命体のイブ族という異星人。指輝官は地球人のキース。建造者も建造目的も不明な、瞬間移動を可能にする謎の通路を使って、銀河系のさまざまな未知宙域を探険することが使命である。

感想
痛快で、ストーリー展開が奇想天外で、知的好奇心も満たしてくれて、今まで読んだ中でも最もおもしろいSFの1つ。

いわゆるハードSFに分類されると思います。暗黒物質の謎、クォークは本当に6種類までなのか、地球が生命をはぐくむ惑星となったのは単なる偶然なのか、人類がまだ解けていない謎を奇想天外な「理論」と「証拠」(!)で痛快に解き明かしてくれます。

それに加えて、摩擦が絶えない異星人の乗員をどうまとめていくのか、自分自身が持つ異星人への反発・憎悪にどう対応していくのか、想像を絶する新たな種類の生命体と遭遇したときにどう接触していくのか、指揮官キースの心情を通じて、人間の永遠の課題である異文化間の共存についてもいろいろ考えさせられます。

でも小難しい本ではなく、とにかくテンポが早く、奇想天外なストーリー展開がものすごくおもしろい。そして、根底に流れる科学技術の発展がもたらすものと、異種生物の共存共栄の可能性に対するの楽観的な姿勢がいい。そういう意味ではジェームズ・ホーガンの「星を継ぐもの」のシリーズに似ています。やはりSFはこうでなくっちゃと思わせる1冊です。

(それにしてもイブ族の一人がキースに言った言葉は、心に残りました。イブ族はものすごく長寿なのに、誰かの時間を無駄にすることを「罪」とし刑罰まである厳しい種族。それでも、相手への礼儀にものすごく気を使い、相手に礼を失しないようとても心を配った言葉づかいを心がけ、過去の過ちはすぐに赦す。なぜなら、礼儀を失することによるボタンの掛け違いも、誰かの過去の過ちにいつまでも怒りを持っているのも、多いなる時間の無駄だから。深い言葉です)。

photo
スタープレックス (ハヤカワ文庫SF)
Robert J. Sawyer
早川書房 1999-01

by G-Tools , 2009/08/23


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