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"The Audacity of Hope" (Barack Obama) 

民主党大統領候補の一人である、バラク・オバマ氏の著書です。自伝としては以前別の本を出しており、今回の著書はテーマ別に彼の考え方を語った本です。しかし、その中でも彼の考え方を形成してきた様々な経験が語られており、バラク・オバマという人を知るにはよい本です。

彼はよく知られているように、白人の母と黒人の父を持ち、母の再婚相手とともに少年時代をインドネシアで過ごすなど変わった生い立ちの持ち主です。アメリカに戻りロースクールを卒業して、シカゴで社会貢献活動に携わった後、イリノイの州議会議員となり、その後同州選出の上院議員となります。

この本は、"Republicans and Democrats"、"Values"、 "Our Constitution"、 "Politics"、 "Opportunity"、 "Faith"、 "Race"、 "Th World Beyond Our Borders"、 "Family"という章立てとなっています。

すべてのテーマについて共通する彼の考え方は、「違い」を強調したり、極論・デマゴーグをぶちあげて対立を煽るのでははなく、異なる考えや価値観を尊重し、受け入れるられるところは受け入れつつ、諸問題の「解決」を図ろうとする姿勢です。彼自身が書いているように、こうした姿勢は往々にして「弱腰」「妥協的」とレッテルを貼られ、従来票稼ぎには必ずしも有効ではありませんでした。

しかし、彼が今回の大統領選で短期間に莫大な選挙資金を得たのは、アメリカ国民の間でも、オバマ氏がいうところの"Polarization(分極化)"に疲れ、または危機感を覚え、実際に国民が直面している問題の「解決」に注力してくれる指導者を求める層が増えているということを示していると思います。

どの章を読んでも、オバマ氏の知性・教養とともに、常識的なバランス感覚と物事を解決しようとする真摯な姿勢がうかがわれます。オバマ氏といえば、黒人初の大統領となるかという点ばかり注目されますが、この本を読むと、彼はそれを売り物にはしておらず、人種問題を重要な課題の一つとはしつつも、人種間の対立を煽ったりせず状況を冷静に改善していこうとする意識が伝わってきます。彼の支持層には白人も多いというのもうなずけます。

私自身はもちろんアメリカの選挙権は持っていませんし、特にどちらの党支持という訳でもありませんが、今回の選挙ではオバマ氏に注目していきたいと思います。選挙まであと1年超ありますから、その間にどのようなスキャンダル、ネガティブ・キャンペーンが出てくるかはらはらしてはいますが、清新な理想を持ちつつ地に足のついた解決志向の大統領の誕生を期待したいと思います。









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