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The Hitchhiker's Guide to the Galaxy 

もう10年近く前、インド系米国人の友人から、「これはgreat bookだからぜひ読め」と餞別にもらったのがこの本。とても薄いのであっという間に読めてしまったのですが、内容のあまりのシュールさに、私は読後しばし呆然として声も出ませんでした。そのときは、この本の面白さが理解できないまま、友人に感想を伝えることもなく本棚にしまいこみ、そのまま忘れてしまいました。

その1、2年後、本棚の隅で眠っていたこの本を見つけ、まったく内容に記憶がないまま再読。今度は、お、っとひっかかるものがありました。そしてそれ以後、1、2年に1度、なぜかこの本が無性に読みたくなって仕方なくなるときがあり、そうして読み返す度にどんどん面白さが分かってきてやみつきになりました。ちょうど、癖の強い食べ物を最初に食べたときにはおいしさが分からなかったのに、食べているうちに大好きになったように。

それもそのはず、これは実は世界的なベストセラー・シリーズだったのです。もともとはBCCのラジオ・ショーだったのが話題を呼び、ノベライズされた初巻が発行されたのが1978年。その後続編も発行されて全6巻、世界で1500万部を売り上げています。これだけメジャーでしかも有名なセンテンスが多いので、(特に本の題名を注記もせず)結構各所に引用されていることも多いということに最近気づきました。ということで、いろいろな意味でこの本は読んでおいて損がないでしょう。この本をくれた友人に感謝。

本の内容紹介
さて、この本をどう分類したらよいのでしょう。舞台は宇宙ですが、SFではないと私は思います。scienceのかけらもないですから。シリーズ全体がシュールなジョークとでもいいましょうか。原作者が英国人だけあって、腹を抱えて大笑いするカラッとしたジョークではなく、ところどころでニヤリと片頬で笑う、そういった種類の笑いです。

主人公はArthur Dent という冴えないイギリス人独身男性。自分の家が高速道路のバイパス建設工事のために取り壊される予定であるという悲劇的な情報をアーサーが得たところから話が始まります。しかし、そのとき彼の友人Ford Prefectは、アーサーの悲劇などお話にならないほど恐ろしい情報を得ていたのでした。。。。。

この導入の「事件」からして唖然とするような荒唐無稽さなのですが、これはほんの序の口。このままストーリーを要約して説明するとあまりにばかばかしく聞こえますので、ネタばれにならない程度に主要人物を中心に紹介します。

アーサーの友人Ford Prefectはうまく地球人に紛れ込んでいるが、実は彼はベテルギウス星系の惑星出身で、短期滞在のつもりで地球に来たら15年間地球にいるはめになってしまった宇宙ヒッチハイカー。冒頭の「事件」後、紆余曲折の末アーサーとフォードはHeart of Goldという宇宙船に拾われる。これは、"Infinite Improbability Drive (無限不可能性ドライブ)" という超高速ドライブを搭載する最新鋭の宇宙船。彼らが拾われたのは、ちょうどHeart of Goldが、確率2の267,709乗分の1の「超高速」航行中だった。こうした超高速航行中には宇宙船の内外で無限に不可能に近い、すなわち「あり得ない」事態がやたらと発生する。(この本は"science fiction"でないと申した理由がお分かりでしょう)。

この宇宙船は、銀河帝国政府の傀儡大統領Zaphod Beeblebroxが政府から盗んだもので、Beeblebroxの同乗者は鬱病気味のロボットMarvin、Trillianという謎の美女、そしてTrillianが自分の出身惑星から連れてきた2匹のハツカネズミ(このハツカネズミは重要登場人物であることが後で分かります)。そしてBeeblebloxが自分でもそれと知らずに目指していた場所は、なんと伝説上のあの惑星だった。その「休業中」の惑星で、アーサーは思いもかけず地球の秘密を知ることになる。

こうして書くと、まるでドタバタ喜劇に聞こえますが、実は知的ウィットが満載。一旦ツボにはまるとこの乾いたナンセンスな面白さは癖になります。それにどんどん荒唐無稽になる展開に引き込まれているうちに、どんな悩みも吹っ飛ぶこと間違いなし。だまされたと思って機会があったらぜひ読んでみて下さい。

次回は、宇宙ヒッチハイクの必須アイテムである、"The Hitchhiker's Guide to the Galaxy"、タオル、そして"Babel Fish"についてちょっとご紹介させて頂きます。


>>続きを読む:Wikipediaと"The Hitchhiker's Guide to the Galaxy"の共通点




原書

The Hitchhiker's Guide to the Galaxy The Hitchhiker's Guide to the Galaxy
Douglas Adams (1995/11)
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英文オーディオCD
The Hitchhiker's Guide To The Galaxy The Hitchhiker's Guide To The Galaxy
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翻訳版はこちら
銀河ヒッチハイク・ガイド / 風見 潤、ダグラス・アダムス 他

関連カテゴリー:| 英語ジョーク&コメディ | SF |
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コメント

Marvinが可愛いと思う…

これ、映画になりましたよね。私もマイブログでちょこっとこの話題に触れたことがあります。
映画は見ていないのですが、とある雑誌でその映画の写真を見たら、Marvinがものすごく可愛いんですよ。ロボット好きの私にはたまらない可愛らしさで(笑)、頭でっかちでねぇ…携帯のストラップにしたい、という感じのキャラでした。原作の時点からそういう可愛い造形の設定になっていたのでしょうか?
映画ではアラン・リックマンが声をアテているそうで、口癖は「どうせ僕の話なんて誰も聞いてくれないだろうけど…」だという話をどこかで読みました(笑)。原作が薄っぺらい本なら読めるかなぁ。

イギリス人のユーモアってシニカルというかシュールというか、何か独特のものがありますよね。その荒唐無稽さがすごいです。ネーミングもその無意味な数字も、ハマるとたまらなくおかしく感じられそうですよね。私はどこかの映画のあらすじを読んだだけで大笑いしてしまったので、きっと映画も原作も楽しめそうな気がするのですが…きっとそのうちにトライしますね!

こんにちわ。

コメントありがとうございます。そう2年くらい前に映画になりましたよね。見てみたいんです、とっても。

Marvinの造形は本からは不明ですが、とにかく暗いですよ。
"How are you, Marvin?"
"Depressed"   みたいな(笑)。

でもHeart of Goldは、メインコンピューターも自動ドアも、みんな不自然にサービス精神旺盛で明るくしゃべりまくるので、乗っているとMarvinでなくても鬱になるかも。

SFや科学技術にご興味があるRachさんにとって、それをナンセンス・ジョークにしたこの本は、楽しめるネタ満載ですよ。という訳で次回もこの本関連の記事です。

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