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英詩:クリスティナ・ロセッティ -"Song" 

Christina Rossettiの"Song"という詩をご紹介します。可憐ではかなげで、私がとても好きな詩です。

"Song"

When I am dead, my dearest,
Sing no sad songs for me;
Plant thou no roses at my head,
Nor shady cypress tree:
Be the green grass above me
With showers and dewdrops wet;
And if thou wilt, remember,
And if thou wilt, forget.

I shall not see the shadows,
I shall not feel the rain;
I shall not hear the nightingale
Sing on, as if in pain:
And dreaming through the twilight
That doth not rise nor set,
Haply I may remember,
And haply may forget.

- Christina Rossetti


(試訳 by (c) Y.Natsuno)

わたしが死んだら、愛しい人よ、
悲しみの歌を歌わないで。
薔薇も、陰なす糸杉の木も
わたしの上に植えないで。
ただ青い草をわが上に
雨と露とに濡れるがままに。
そうしてあなたの心のままに
わたしを思ってくれてもいいし、
わたしを忘れてくれてもいいの。

わたしは影を見ることも、
雨を感じることもなく、
夜鶯(やおう)の悲嘆にくれるがごとく
鳴き続けるのを聞くこともない。
明けもせず、暮れをもしない黄昏(たそがれ)に
ひたすら夢を見続ける。
思い出すかもしれないし、
忘れるかもしれません。


解説
thou = you
if thou wilt = if you will (よかったら、よろしかったらといった意味のとても軽い挿入語ですね。ここでは、調子をあわせるために「あなたの心のままに」としてみましたが、通常文では、ほとんど訳さなくてもいいくらいの挿入語だと思います)。
doth = does
haply = by chance, by luck
押韻 :2行目と4行目、6行目と8行目の行末がそれぞれ韻を踏んでいます。

作者について
クリスティーナ・ロセッティは、有名な画家・詩人ダンテ・ガブリエル・ロセッティの妹です。彼女自身、今でも広く愛される数多くの詩を残しています。"Song"というタイトルの詩も、上記だけではなくほかにも幾つかあります。彼女についてご興味ある方は、Wikipediaをどうぞ。

Wikipedia-Christina Rossetti


関連サイト
詩の原文は、以下から転載しました(p.67)。「グーテンベルグ・プロジェクト」といって、著作権の切れた英米文学を数多くe-bookとして紹介しています。最近ではものによっては音声もあるようですが、これについては見つかりませんでした。

http://www.gutenberg.org/files/19188/19188-h/19188-h.htm

また、下記の"Repeat After Us"というサイトでもいろいろな文学を紹介しております。こちらは、かなり音声(無料ポッドキャスト)があります。ぜひお好きな作家の作品を探してみて下さい。

http://www.repeatafterus.com/author.php?f=Christina&l=Rossetti




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コメント

And if thou wilt, remember,
And if thou wilt, forget.
この部分に「愛」を感じます。

YNさんの訳はYNさんのやさしさを感じます。
私は勝手にYNさんのイメージを "pure" と決めていましたが、「涼やか」に変更します。なんのこっちゃ(笑) 私1人で納得(笑)

Mayumiさま

こんにちわ。コメントありがとうございます。
"pure"とか「涼やか」なんて言われたことがないので、とっても照れつつ実は喜んでいます。私のことを「存在自体がコミカルだ」という連れ合いに聞かせてやりたい(笑)。

私も、Mayumiさんが挙げられた箇所が、この詩のエッセンスだと思います。深く、でも相手を束縛しない愛。

試訳は、アップしてからまた2箇所変えました。第1段の原文最後の2行、最初は
「そうしてあなたの心のままに、
私を思い、私を忘れて」
にしていたのですが、もう少し分かりやすくと思って本文のように変えました。でもそうすると「あなたの心のままに」を残したままだと、くどいかな。引き続き推敲中です。

もう1箇所は、第2段の最後の2行。
「もしかしたら思い出し、
もしかしたら忘れるでしょう」
としていたのですが、このrememberは第1段と対で「覚えている」なのかな、と思われ、これも悩み中。

Haplyという言葉からは、「思い出す」の方が想起されるのですが。Haplyというのは、日本語の古語に訳すと「ゆくりなく」という感じだと思うのですよね。

という訳で、今のところ仮置きで上記本文のようになっています。翻訳って難しい。

原詩の優しい感じが出ていて、いい訳ですね。
「ゆくりなく」なんていうことばがさらっとでてくるなんて、たいしたものです。それでいて、haplyそのものを訳さずに処理したのは正解だと思います。
これからもいろいろな訳詩を紹介してください。

musicaさま

こんにちわ。コメントありがとうございます。
実は「ゆくりなく」っていう日本語、趣があって何だか好きなんです。

さて、この詩は、最初は全部文語体で訳しはじめたのですが、ちょっとかたくなってしまって、原詩の感じがうまく出せなかったので、思い切って口語体にしました。こんなに短くて比較的易しい詩でも、訳文を推敲しはじめるときりがないですね。

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